今回は個人的に前から気に入っていた機種の「ZERO AUDIO DUOZA (ZH-DWX10)」を購入しました。
とても特徴的なデザインの機種です。
個人的に初のハイレゾ対応イヤホンとなります。ですがハイレゾ対応というのは40kHz以上の高音域(人間の可聴音域は平均20Hz〜18kHz)を再生可能な機種であるため、私自身はあまり気にしていません。純粋に視聴して好みだったためDUOZAを選びました。
スペック
ドライバー | ダイナミック型ドライバー×2 |
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ハイレゾ対応 | ハイレゾ対応○ |
再生可能周波数帯域 | 7Hz〜40kHz |
インピーダンス | 20Ω |
ハウジング | アルミ削り出し |
ドライバーにはヘッドフォン・スピーカーなどにもよく使われる「ダイナミックドライバー」が2基搭載されています。注目していただきたいのは再生可能な周波数帯域です。7Hz〜40kHzと超低域から超高域まで上手くカバーできています。インピーダンスが20Ωと一般的ですが、私の印象としては音量を出すのに少々稼働力が必要です。
音質レビュー
高域 | ★★★★★ |
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中音域 | ★★★☆☆ |
低域 | ★★★☆☆ |
遮音性 | ★★★★☆ |
音漏れ防止 | ★★★★★ |
音場の広さ | ★★★★☆ |
基本的にはドンシャリサウンドです。非常に高音域が綺麗にくっきり鳴ります。手持ちのWestone W40の高域はあまり目立つほうではありませんが、DUOZAは高域にある様々な音を掘り起こしてくれます。中音域は一般的であるという評価にしていますが、低域・高域に被ることなくうまく出せていると思います。ダイナミックドライバーに特徴的なクセのある中音域の出方ではないため、心地よく聴けると思います。低域は力強さがあり、深いところまでは出ず若干浅い印象です。音場は広く真横にズーンと広がります。全体的な音の出方が良好なため、2万円台の高級機と比べてもこちらの方を好む方は多いのではないでしょうか。
DUOZAの音楽のジャンル・楽器などとの相性を簡単にまとめたいと思います。
J POP | ○ |
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ROCK | △ |
Acoustic Songs | ◎ |
Dance Music | ○ |
アニソン | ◎ |
ボーカル | ○ |
電子音 | ◎ |
ピアノ | ○ |
アコースティック系の音楽との相性は抜群です。基本的に楽器の音はとても綺麗なのですが電子音・シンバルなどの高域の解像度はピカイチで、まるでその場で聴いているような感覚になります。音楽の空間も違和感なく作られているように感じました。
- 気になった点
その1 「音量による音のバランスの変化」
デュアルダイナミックドライバーによって上手く全音域再生出来ていますが、音のつなぎ目であろう中音域がボリュームとともに出方が変わってしまっているようです。音量が小さいと中音域は消えてしまいそうになります。ボーカルが遠く小さくなっているように感じました。音量は少し大きめでベストです。
その2 「形状から起きる装着の不安定さ」
通常は装着していれば不安定にはならないのですが、ケーブルを軽く下に引っ張るとイヤホンが簡単に外れてしまいます笑
その3 「ケーブル断線が懸念される作り」
とてもしなやかなケーブルで絡みづらくは作られていますが、ケ−ブル自体が細めです。接続プラグ部分も細めの作りで断線対策は特になされていないようです。特別安価なものではないので気を使ってもらいたいところですね。
イヤーチップをコンプライに変えてみる
DUOZAは200シリーズのサイズがぴったりです。横に長い形状のためTs-200を選びました。
コンプライにして感じたメリット
やはり遮音性の良さですね。純正のイヤーピースでも遮音性は良かったですが、コンプライによってさらに遮音性が増しました。あとは安定感が向上しました。さきほど「ケーブルを下に引くと外れる」という話をしましたが、その心配もなくなりました。
デメリット
Tsシリーズは他シリーズよりハウジングとの距離が近めなのですが、それでも純正のイヤーピースの方が距離がかなり近かったため、DUOZAの長所である高域がなくなりました。中音域もあまり好きな鳴り方をしていません。私にはメリットよりデメリットの方が大きいように感じました。残念ながらイヤーピースは純正を使った方が良いと思います・・・かなり変わります・・・・しかしながら、逆に「高域が刺さる」と感じる方には刺さりが解消されるのでお勧めできますね。
最後に
DUOZAは1万円前後の機種ですが同じ価格帯でDUOZAほどの輝きを持った音を鳴らせる機種はないと思います。普段5,000円前後のイヤホンを使っている方にぜひ挑戦していただきたいです。音楽のクオリティーがぐっと変わると思います。私自身は高級機を既に持っていますが、それでもDUOZAの音がとても魅力的に感じました。そんなキラキラサウンドのDUOZA、ぜひ一度聴いてみてください。